★ 登 山 行 ★

日  付  2012年 9月 12〜14日(水、木、金曜)
 剱 岳 (標高2,999m) 


ついに剱岳登頂 パチ パチ パチー

●去年の9月下旬に 立山(雄山、大汝山、富士ノ折立の三山) を登ったときに
  剱岳を眼前に観て下山しました。
  それ以来、念願の剱についに登りました。

  棒ノ折山も 妙義山も このための練習でした。

●登山の入り口となる室堂には、去年と同じく大町側の扇沢から登りました。
  扇沢駐車場からトロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイを乗り継ぐこと約1時間半です。
  ちなみに、扇沢から室堂までの往復料金は、8,800円です。

●一応、2泊分の準備をして、もし1泊で帰れそうだったら帰る、
  無理なら2泊するという計画です。
  宿泊は剱岳に最も近い山小屋 「剣山荘」 です。

  1日目は朝5時に起床、車を3時間半 運転して、登山は3時間。
  初日はゆっくり山小屋で休んで、2日目に剱岳アタック。
  山頂から室堂まで下山に5,6時間。 この体力があったら、2日で帰る、という
  もくろみでしたが、剱岳登頂後、剣山荘に着いたら疲れたので、もう1泊しました。
  下山した後、4時間ちかく車を運転するのはキツイなぁ、ということで。

  無理をしない、というのが鉄則ですので。

●なお、3日目は、朝すぐに下山するのはもったいないので
  カニのたてばい、よこばい まで行ってから下山しました。

  岩場、たのしぃ〜〜♪♪




1日目 (3時間15分)
    9:00 扇沢駐車場 着 (朝食)
   10:00 扇沢から室堂に向けてトロリーバス出発
           (ロープウェイ、ケーブルカーを乗り継ぎ)

   11:30 室堂着  ここから 登山開始
   13:45 剱御前小舎
   14:45 剣山荘 着    (宿泊)

2日目 (5時間15分)
    6:20 剣山荘 発
    6:40 一服剱     (2,618m)
    7:30 前剱       (2,818m)
    8:30 平蔵のコル
           (カニのたてばい)
    9:00 剱岳 山頂 (2,999m)
        
  (休憩)
    9:25 下山開始 
           (カニのよこばい)
   10:00 平蔵のコル
   10:35 前剱
   11:15 一服剱
   11:35 剣山荘 着



3日目 (7時間30分) 
    6:15 剣山荘 発
    8:25 平蔵のコル
           (カニのたてばい、よこばいで折り返し、下山)
   10:10 剣山荘 着
           (食事休憩)
   10:45 剣山荘 発
   11:50 剱御前小舎
   13:00 雷鳥沢キャンプ場
   13:45 室堂
          ここで登山終了

   14:00 室堂から扇沢に向けてトロリーバス出発
           (ロープウェイ、ケーブルカーを乗り継ぎ)
   15:30 扇沢駐車場 着




●登山に先立ち、山と高原地図 剱・立山(昭文社) でルートを確認しました。

●地図のコースタイムによると、
    ・上り : 剣山荘 → 剱岳   2時間30分
    ・下り : 剱岳   → 剣山荘  2時間
  (ただし、休憩時間は含まない。)


  私の行程では、
    ・上り : 2時間40分
    ・下り : 2時間10分 でした。

  ただし、この中には、
    ・小休止の時間
    ・写真を撮っている時間
    ・上りと下りのすれ違い待ちの時間
    ・クサリ場の待ち時間
  など、片道につき 20〜30分 が含まれていますので、
  コースタイムよりは、やや早いペースだったでしょう。

  私も登山の途中では、抜いたり抜かれたりしていますが、
  経験的には、この地図のコースタイムは、年配の女性に合わせてあるのかな、
  という感じです。  何かのご参考までに。



なお、このページのコメントは、
私個人の感想ですので、ご了承ください。

岩場の感じ方などは
人によって様々ですので
私のコメントを鵜呑みにしたり、
攻撃したりなさらないように
お願い致します。



’11年9月26〜28日
立山登山行は、ここをクリックしてください







No.1

初日、PM2:45

室堂ターミナルから登山開始後、3時間15分で
ベース基地となる山小屋 「剣山荘」 に到着。
(今回の報告は山小屋到着から始まります。)

あたりはキリに包まれていました。

「剣山荘」 は、 「つるぎさんそう」 ではなく 「けんざんそう」 と読みます。
コースガイドによると剱岳まで、上り2時間30分 です。




No.2

2日目、AM6:20

剣山荘を出発、剱岳アタック開始。




No.3

AM7:30、前剱 山頂に到着

前剱(2,818m)から 剱岳(2,999m) を観る。
ここまでに練習程度のクサリ場あり。




No.4

前剱から平蔵のコルへ進む途中です。
この間にクサリ場もだんだんきびしくなっていきます。




No.5

斜度45度くらいの岩場を横移動で渡ります。
クサリはありません。
上りと下りでルートが分けられていますので、
すれ違いの心配はありません。

こんな所ですれ違ったら、足を滑らせて何十メートルも転げ落ちてしまいますが、
そこはよく考えられています。




No.6                              
    
AM8:30、平蔵のコルに到着

この崖が 「カニのたてばい」  です。 (全景を遠方から撮影)

おお、これかぁー・・・・、いいなぁー
なにがいいのかわかりませんが。

写真No.6の右下から左上に向かって登って行きます。

ガイドブックには 「垂直に近い17mの登り」 とあります。




No.7                                  No.8
      
No.7は、登り始めの所から見上げて撮影。
No.8は、やや離れた所から中間部を撮影。

しかし、この 「たてばい」 を見て最初に思ったのは
「あ、これなら大丈夫そうだ」 でした。
先週、妙義山で練習したかいがあった。


普通のカニは縦には歩かないけど、
縦歩きするヒネくれたカニもいると聞いたことがあるような気もする、
などと思い出すともなく思い出していました。




No.9

「たてばい」 を登りきった所から見下ろして撮影。
登っているときは、下を見ないのでいいのですが、
上から見下ろすと、「高いなあ」。

このときは、たまたま空いていたので写真を撮れましたが、
混雑しているときは、登ってくる人の邪魔にならないように
素早く左手に移動します。





No.10

登りきって、横にトラバースした所から撮影。
一番上にいるのがグループリーダーのようです。
「それ、もう少しだ、 ガンバレ。」
2番目の方は60才くらいの女性です。

「たてばい」 を過ぎるとクサリ場はなく、
山頂まで約30分です。




No.11

AM9:00、剱岳山頂に到着

記念撮影。
この写真、年賀状に使おうかな。
富山市と海が見えます。
そういえば、ここは日本海に近いんだ。

ウェストバッグには、カメラ、携帯が入っていますが、
クサリ場では腰の後ろに回して、邪魔にならないようにします。





No.12

山頂は人で混んでいました。
定年後とおぼしき方が多く、
ここでもオバサンパワーは絶大でした。

山頂で25分休憩後、下山開始。 AM9:25




No.13                                  
    
山頂から下ること約20分、下りの難所 「カニのよこばい」 です。

左の写真は、「よこばい」 が終わった所から撮影。
横移動は約10m、だそうです。
緊張しているせいか、もっと短く感じられます。
文字通り 「よこばい」 します。


この 「よこばい」 への下り口は、
私の登山の中で、最も難しい一歩でした。


過言ではなく命がけでした。
実際、落ちて死んだ人もいるとか。



下の3枚の写真で 「よこばい」 への下り口を紹介させていただきます。

知らない人をモデルにしてしまい、申し訳ありません。


No.14                       No.15
    
No.14は、No.13の右端の方を拡大したものです。

ここから一歩下りるとき、足場が全く見えません。

クサリを両手でしっかりとつかんで、左足を手探りでおろします。
足なのに手探りとはこれいかに。
バカなこと言ってると死にます。

No.15は、左足が足場にかかりつつあるところです。
ここまで足が伸びれば大丈夫です。



No.16
  
これは、「よこばい」 の上部で
No.15の人が下りるのを見ている人です。
少し不安そう。
「足場が見えねーなぁ」




No.17

「よこばい」 を過ぎた後、下りのハシゴがあり
連続してクサリ場があります。
ここを過ぎると、難所は、ほぼ終了です。

ちなみに、
「たてばい」 は上りルート、
「よこばい」 は下りルート、
と一方通行になっています。



No.18

山頂にヘリコプター、・・・・島崎三歩 出動か?
そうではありません。 第一、山がちがう。

山頂にある社(やしろ)が落雷で破損したので、
撤去しているところです。

新しい社ができるまで、少し時間がかかるということでした。
私も、すごい日に登ったものだなぁ。

2,999mまで2本の足で登った所に
文明の利器がひとっ飛びでくるとはなぁ、なんだかなぁ・・・・

No.18で登山のレポートは終了です。





No.19

これは朝6:00頃。

残念ながら御来光の写真は撮れませんでした。
山小屋の食事の時間と、登山の準備で慌ただしくて。
それがちょっと残念ではありました。









高山植物を2枚


岩場が多くて、単調な色で飽きたでしょうから、
可憐な花を。



No.20                  No.21
      








No.22

3日目、PM12:00頃


剣山荘から約1時間登って剱御前小舎に到着。

剱御前小舎から、最後の剱岳の写真です。
この3日間とも、午後になると、キリが濃くなってきました。

この後、室堂ターミナルまで1時間45分かけて下山。
さらに扇沢までバス、ロープウェイを乗り継いで降り、
今回の登山は終了です。








剱岳と妙義山のクサリ場の比較


No.23





 No.23は先週登った妙義山のクサリ場です。
 高さは約20m。

 壁はコンクリートで固められていて、「つかんだら崩れ落ちる」
 という心配はありません。
 
 凸凹はありますが、
 つま先がやっと引っかかる程度の凸です。
  (幅3cm程度かなぁ。)
 手でつかんで三点支持など、とてもできません。

 クサリを両手でつかんで、登っていきます。

 息つく間もない。
 もちろん呼吸しないで登るわけではありませんが、
 いったん登りだしたら、途中で一息つく、などという
 ことはできませんでした。

 クサリを離したら、たぶん落ちるでしょう。


 我ながらよくこんな所を登ったよ。


No.24





 No.24の2枚は 「たてばい」 の足場の拡大写真。
  (たまたま私の後ろにいた方をモデルにして申し訳ありません。)

 妙義山に比べて、格段に登りやすい。

 手、足を引っかける凸凹の幅、長さは10cm程度はあり、
 十分足の裏全体が乗りますし、手でつかむこともできます。

 ご親切に、長さ15cm程度の鉄の杭も打ってあるし、
 クサリは補助程度です。

 登るときは、一歩毎に息を整える余裕もあります。

 現に年配の女性が、足場に迷って
  「えっ、えっ、どうしよう・・・、 どこ? どこ?・・・」 と言って
 しばらく途中でとどまっていました。

 ご本人は、一息ついていたわけではないでしょうが、
 結果的には、そういう余裕がある、といことです。


 妙義山だったら、声も出せませんよ、アナタ。
  (アナタって誰?)

 剱岳のルート開発と、親切さに感謝致します。







●立山アルペンルート上の黒部ダムは 「黒部の太陽」、 
 剱岳は、「剱岳・点の記」 などで有名である。
 これらの事業が途方もない偉業であることには違いないが、
 今から千年くらい前に、すでに剱岳に登頂していた痕跡があるという。
 その証拠として山頂からは、修験者が使った杖や、焚き火の跡が
 発見されているそうだ。
 当時は、ワラジ や ミノ ぐらいしか無かったことを思えば、
 信じがたい精神と肉体のなせる業だ。

●今の時代は、室堂まで2時間、 室堂から剱岳まで6,7時間で
 私のような素人でも行けてしまう。

 ルートもわかりやすく、崖から転落することも、まず無さそうだ。

 登山ルートの開発なども含め、歴史的にはいろいろあるだろうが、
 一般の登山者に解放されて、
 こんな便利でいいのだろうか、と思ってしまう。

 せめて先人の苦労を想って山をみよう。
 山と、いにしえの人に畏敬の念を忘れずにいよう。








   山 行 こ ぼ れ 話

●この3日間とも、朝は晴れているのですが、
 11時くらいから徐々にキリが出てきて、午後2時くらいには
 あたりの山々はキリに包まれ見えなくなってしまいます。
 登山は早朝から。

●去年はあまり いなかったと思うのですが、
 今年は、室堂周辺に 韓国人、中国人、台湾人 の団体が多数いました。
  (ツアーガイドの旗に国名が書いてあります。)
 彼らはどこでも大声で早口でしゃべっています。
 時期が時期だけに、うるせぇ。

●しかし、こと うるささ に関しては、日本のオバサンも負けてはいません。
  彼女たちは、どこでもわがもの顔です。

●山小屋には、たいていの人は午後3時くらいに着きます。
   (山小屋に泊まる心得でもあります。)
 年配の男女のグループで、剣山荘に着くなり、女性の方が

 「ビールがあるよビール、カンがいい? 生にするうぅぅー?」

 と宿泊手続きもそこそこに、玄関先で大声を出していました。
 ・・・・いい加減にしてくださいよ。

●剣山荘では、
  ・缶ビール(500ml) : 700円
  ・缶ビール(350ml) : 500円
  ・生ビール        : 900円
  ・他に 缶チューハイ、日本酒、ワイン などもありましたが、
   私は山小屋で買って飲む気はないので値段は覚えていません。

●私はお酒が結構好きで、なんでも飲めます。 もちろん美味しく。
  ビール、日本酒、ワイン、ウィスキー、ウォッカ、ラム酒、ジン、
  乙類の焼酎(麦、芋、蕎麦、米、泡盛etc)、
  こんなもんかな、、、、

 基本的には日本酒党ですが、
 山に来たときは、ウィスキーか赤ワインです、なぜか。 もちろん持参します。
 わざわざ重たいおもいをしてまで持って行って飲みます。
 周囲の山を見ながらの一杯、くぅー、
 ・・・・我ながら、いい加減にしろよ。

●45リットル(5,6kg)のザックを背負って入山しましたが、
 クサリ場では、大きなザックは邪魔で、バランスを崩す原因にもなりますので、
 剣山荘に置いて、小さなナップサックに水と携帯食糧を入れて
 剱アタックしました。
 剣山荘さんはこの点、便利でした。

●ストックも岩場、クサリ場では邪魔になるので、剣山荘に置いていくのですが、
 年間30本くらいは、置き忘れがあるそうです。
 「これで商売ができるほどだ」 とご主人が言っていました。

●剣山荘は、水洗トイレ、シャワー有りです。
 せっけんは使えませんが、歯みがき粉はいいそうです。

●山小屋では二段ベッドの下に寝ました。
 私、二段ベッドの上からハシゴで降りるの苦手なんですよ。
 剱岳からは無事戻ったのに、山小屋でベッドから落ちてケガしたら
 カッコ悪すぎる。











★ 行 程  (行 き) ★
(所要時間 : 3時間30分 )

時刻 AM5:30 AM6:00 AM7:55 AM9:00
地点

走行距離
深谷発 →
0km
本庄児玉IC →
 16km
麻積IC →
 167km
扇沢着
212km
備  考 20℃ 関越道・上信越道
渋滞なし。
19℃
高速代 2,400円(ETC)




★ 行 程  (帰 り) ★
(所要時間 : 5時間 25分)
大町温泉郷で休憩(1時間)、SAで夕食(30分)の時間を含む。

時刻 PM4:15 PM7:00 PM9:10 PM9:40
地点

走行距離
扇沢発 →
0km
更埴IC →
66km
本庄児玉IC →
200km
深谷着
216km
備  考 17℃ 関越道・上信越道
渋滞なし。
26℃
高速代 2,000円(ETC)




トップへ戻る





全 体 の ページ 構 成 で す。

スキーライフ
ダイジェスト
バイク旅行
ダイジェスト
自己紹介
基本データ
トップ
スキー遍歴 北海道旅行
−その1−
心に残る本
スキー場紹介 北海道旅行
−その2−
心に残る映画
子供の頃の夢